カトリック系女子校への進学、大学時代に出会ったクリスチャンの恋人、父の酒癖と向き合った日々、そして教会で祈った友人たちの姿。キリスト教と交わりながら生きてきた著者が、「祈る」という営みの深みにそっと手を伸ばすエッセイ集。
祈りに、なにかを実現するための機能を求めなくても、なお祈るのは、どうしてだろう。叶わない祈りに、意味はあるのか――。
広く捉えれば、日々のなかで「まったく祈らない」ことのほうが難しいのかもしれない。
では、その祈りは何を支えているのか。どうして祈らずにはいられないのか。
その問いに、著者は等身大のまま向き合っていく。
――書くことも祈ることも、目の前にいない人に「忘れていないよ。ちゃんと覚えているからね」と心で伝える行為になった。(「おわりに」より)
・編集 八尋 遥
・装画・挿絵 さとう ひより
・装丁・組版 西平 礼子
・校正 石垣 慧(出版社ビーコン)